『マイコプラズマ肺炎』
マイコプラズマ肺炎とは、『肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma Pneumoniae)』という細菌の感染によって起こるもので、子どもや若い年代の大人に多くみられます。今年2024年に入って日本でも流行し、9月後半から10月以降、ここパースでも感染者がかなり増えています。
まず、肺炎と言っても肺炎になるのではありません。たいていは風邪のような上気道炎から気管支炎で済みますが、一部の人が肺炎になることもあります。
咳やくしゃみ、鼻水などの飛沫感染によって感染し、潜伏期間が2~3週間と長く、発熱やだるさ、喉の痛みなど一般の風邪に似た症状から始まりますが、その後咳が3~4週間と長く続くのが特徴です。
そして、マイコプラズマ肺炎に感染しているかどうかは、喉や鼻からの綿棒採取検査によって行われます。治療は、抗生物質の服用です。抗生物質はドクターの処方箋が必要となります。
感染対策としてはマスクの着用や手洗い、換気などありますが、学校や家庭内で蔓延しやすいため、もし身近な人がマイコプラズマ感染と診断され、咳が長引く症状がある場合は早めの受診が勧められます。
また、今回の『マイコプラズマ肺炎』以外でも、その他の病気や医療に関して何か困ったことがございましたら、お気軽に日本語医療センターまでお問い合わせください。