『アレルギー』
世界の先進国では花粉症、喘息、アトピーを含めたアレルギー性皮膚炎などの発生率が高く、オーストラリアもその一つです。アレルギーとは本来人間の身体内に侵入しようとする異物を排除するための免疫機能が身体に無害な物質に対して過敏に反応している状態で、その原因はハウスダストや植物の花粉、動物、食べ物、化学物質など様々です。目や鼻の粘膜に反応が起きると結膜炎や鼻炎などの花粉症、気管支粘膜に反応して喘息、身体の皮膚に反応して皮膚炎などを起こします。
日本では問題なかったのに、オーストラリアに来てから花粉症、喘息、アトピーなどの皮膚のトラブル、原因不明のじんましんなどを発症する日本人の方が多くいます。なぜ?という疑問をよく耳にしますが、必ずしもオーストラリアに来たこと自体に原因がある訳ではありません。年齢とアレルギー発症の関係についてはまだはっきり解明されていませんが、日本にずっと住んでいたとしても、大人になってからアレルギー疾患を突然発症あるいは再発することはよくあります。もちろん、オーストラリアに来れば日本にはなかった様々な動植物に初めて接触すること、初めて口にする食べ物や香辛料などでその発症のリスクは高くなります。また慣れない言語と環境でのストレスで免疫力が落ちていることもその要因となりえます。
近年のアレルギー疾患の増加には、昔に比べると清潔な環境になったことが影響しているのではないか?とも言われています。また予防接種の普及で子供の頃にウイルスや細菌などの感染症に対してあまり接触することがなくなり、免疫機能が外敵に対して戦うことが少ないために、逆に接触してくる無害なものに対して過敏に反応してしまい、アレルギーを引き起こしてしまうということも言われています。
ここパースは、たくさんの農場地帯が隣接しているため数え切れない種類の植物からの花粉が宙に舞うこと、また日本と違い湿度が低く空気が非常に乾燥している上、海上からの冷たい空気も舞い込むため、皮膚を乾燥させ過敏な状態にする傾向などが引き金となり、アレルギー疾患の発症がオーストラリア国内でも高くなっています。
症状の程度にもよりますが、アレルギー疾患の症状が突然現れた場合は、まず一度GP(一般医)を受診して適切な診断と対処法をアドバイスしてもらいましょう。
今回は『アレルギー』についてお届けしましたが、当地オーストラリアで医療について困ったことや分からないことがあれば気軽に日本語医療センターまでお問い合わせください。
