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お知らせ:暑い日が続きますが水分は取っていますか?

『水分不足が引き起こす尿路感染症』

 皆さん、こんにちは。まだまだ暑い日が続きますが、水分は十分に取っていますか?ここパースでは、夏の日差しの強さと空気の乾燥で意識的に水分を摂らないと、いつの間にか脱水気味になってしまいます。先日、また尿路感染症(いわゆる膀胱炎)と診断された患者さんがいました。この患者さん、聞いたところによると日中十分に水分を取らずに、トイレに行くのを長時間我慢したそうです。おそらく、これらが罹患の要因と考えられます。


 
 まず、尿路感染症とは膀胱炎を含め、尿の通り道である腎臓、膀胱、尿道に細菌感染を起こした感染症の総称です。症状は、肛門周辺の様々な細菌が尿道から入って膀胱で炎症を起こし、排尿時の痛みや頻尿、残尿感、血尿などを引き起こします。さらに進行すると、尿管を逆のぼり腎臓にまで感染による炎症が進んで腎盂腎炎を引き起こし、腰痛や高熱などの症状が現れることもあります。男性よりも尿道が短い女性の方が罹りやすい病気です。

 尿路感染症が起きる主な要因には、先にも述べたように水分不足と長時間排尿を我慢することが挙げられます。体内の水分が不足することで生成される尿量が減少し、尿道付近から入り込もうとする細菌を尿で流し出すことができなくなるのです。また、長時間トイレに行かないことも、やはり尿道付近の細菌の進入を許してしまうことになります。特に、暑い夏は汗で水分が奪われて身体が脱水気味になるため、トイレの回数も減り悪循環となります。また、セックスの後(特に女性)、その行為により細菌が中に押し込まれたために感染を起こすことも多いです。

 さて、治療ですが、抗生物質の服用(3~5日間)で簡単に行えます。抗生物質服用の後1~2日で症状は落ち着きますが、指示された薬を最後まで必ず飲みきることが、再発を防ぐためにも重要です。また、水分をたくさん取り、定期的に排尿して細菌を流し出すようにしましょう。

 尿路感染症は、くせになるものではありません。治療により完治できる病気です。しかし、繰り返し尿路感染症を起こす場合、結石や、尿路の解剖学的異常などの疑いがあるため、精密検査が勧められます。また、尿路感染症とは異なり、クラミジアなどの性行為感染症によって同じような症状がみられることもあり、正しい鑑別が必要です。

 最後に、尿路感染症予防のポイントは以下です。
● 水分を十分に取る(1日1.5~2リットル)
● 長時間排尿を我慢せず、定期的にトイレに行く
● セックスの後、15分以内に排尿する
● 排便後は前から後ろに拭く

症状が現れたら、ひどくならないうちに早めにドクターの診察を受けましょう。

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