「体がひどくかゆくなって困っている。皮膚のケアが必要?!」
最近は夏を感じる日もあり、もうビーチに出掛けた人もいらっしゃるでしょう。ビーチでも濡れた体がすぐに乾き、砂も簡単に払うことができます。つまり、パースの空気が非常に乾燥しているということですが、同様にほとんどの人の皮膚は乾燥している状態と言えます。
実は、パースにいらっしゃる日本人の方の中で、一番多い皮膚のトラブルは皮脂欠乏性湿疹(Asteatotic Eczema)というものです。これは皮膚の乾燥が過度に進み、本来皮膚を外界の刺激から守っている自然な皮膚の油分(皮脂)がなくなっていくことで、かゆみや皮膚の落屑(皮膚が粉を吹く、ぼろぼろとむけてくる状態)、湿疹が出現するものです。
そこで皮膚を守るために、特にかゆみを既に感じてらっしゃる方には以下のことに気をつけましょう!
・ シャワーや入浴は、1日1回、ぬるめのお湯で短く済ませること。
・ 一般的な石けんは使わず、洗浄剤を含まないソープフリー(石けん成分不使用)の製品を使うこと。なければ、ただお湯で流すだけでよい。
・ 入浴、シャワーの後には、必ず保湿剤を塗布すること。
・ 皿洗いや洗濯など、洗い物をする時には必ず内側がコットン仕様の手袋をつけること。
・ 厚着をせず、皮膚に直接触れるものはコットン(木綿)100%が望ましい。
まずは、石けんでゴシゴシこすって身体を洗ったり、熱いお湯で長々とシャワーを浴びたり入浴したりして皮膚を守る皮脂がさらに失われることを避けましょう。それでも湿疹が出現してかゆみがある場合は、早めにドクターの診察を受けましょう。お気軽に日本語医療センターまでお問い合わせください。