『尿路感染症』
尿路感染症(UTI = Urinary Tract Infection) とは、膀胱炎を含めて尿の通り道である尿道、膀胱、尿管、腎臓に細菌感染を起こしたものを言います。英語では一般的にUTI (尿路感染症) Bladder infection (膀胱炎)などと言われます。
主に肛門周辺にいる様々な細菌が尿道から入って膀胱に炎症を起こし、排尿時の痛みや頻尿、残尿感、下腹部痛、血尿などの症状が始まります。さらに進行すると、尿管を逆のぼって腎臓にまで感染による炎症が進み、腎盂腎炎を引き起こし、高熱やなどの症状も現れることもあります。男性よりも尿道が短い女性に起こりやすい病気です。
尿路感染症を引き起こす要因に、水分不足と長時間排尿を我慢することがあげられます。普段私たちは排尿することによって尿道付近で入り込もうとする細菌を常に流しているのですが、暑い夏には汗をかいて脱水気味となる、あるいは冬は寒いので水分摂取を控える傾向になるために尿量が減ってしまいます。その上長時間排尿しないことで細菌が入り込むリスクを高めることになります。また女性ではセックスの後、その行為により細菌が中に入りやすくなり感染を起こすこともあります。
治療は、抗生物質の服用(3~5日間)で簡単にできます。抗生物質服用後1~2日で症状は落ち着きますが、指示された薬を最後まで必ず飲みきることが再発を防ぐためにも重要です。また水分をたくさん取り(1日1.5~2リットル)、定期的に排尿するようにしましょう。
クラミジアや淋病などの性行為感染症にかかっている場合にも時々尿路感染症のような症状を引き起こすため検査が行われることもあります。くり返し膀胱炎を起こす場合は尿路の解剖学的異常などの疑いがあるため精密検査が勧められることもあります。
以下が尿路感染症予防のポイントです。
○常に水分を十分に取る(1日1.5~2リットル)
○長時間排尿を我慢せず、定期的にトイレに行く
○セックスの後、15分以内に排尿する
○排便後は前から後ろに拭く
我慢しているうちに感染が腎臓にまで達して入院になるほど重症となってしまいますので、症状が現れたら早めにドクターの診察を受けましょう。
今回は『尿路感染症』についてお届けしましたが、当地オーストラリアで医療について困ったことや分からないことがあれば気軽に日本語医療センターまでお問い合わせください。
