『生理不順と不正出血』
オーストラリアに来てから生理が止まってしまった、周期がおかしい、月に2回ある、始まってから出血がずっと止まらない、生理じゃないのに出血があるなど様々な問題で当クリニックを受診される患者さんはとても多くいらっしゃいます。
その原因の約70~80%は環境の変化による肉体的あるいは精神的ストレスによるもので、他には急激な体重の変化、性感染症、甲状腺などの内分泌系の異常や子宮や卵巣の異常などの病的な原因があげられます。
生理がおかしい、不正出血がみられる場合は、まず一度病院を受診してドクターに相談しましょう。たいていまずは血液検査、そして必要があれば骨盤内(子宮や卵巣を含む)超音波検査、子宮頸がん検査や性感染症の検査を行うことで、病的な原因がないかどうか調べることができます。
検査を受けて病的な原因が診断されず、ストレスが原因だと思われる生理の一時停止状態の場合、特に治療の必要はありません。ストレス軽減に努め、待って様子を見ることが勧められます。一般的に生理の一時停止状態が約6ヶ月から1年まで続いても身体の健康や将来の妊娠能力に影響することはないと言われています。ただしあまり長く生理がこないまま体内の女性ホルモンが少ない状態が続くと、女性ホルモンは骨の強化に影響しており、将来的な骨粗しょう症の発生予防のためにホルモン剤を服用することで生理を起こすようにすることをドクターから勧められます。
気をつけていただきたいのは『生理がない=妊娠しない』ということではありません。ストレスによる生理の一時停止は微妙なホルモンバランスの不安定によって排卵が起きていない状態ですが、これは逆にいつ排卵が起きるかわからないということであり、すなわちいつ妊娠してもおかしくないという予測のつかない状態なのです。月に生理が2回ある、生理周期がバラバラというような場合も同様です。排卵がいつ起こるか不測の状態の場合にもし性交渉をもつパートナーがあり、妊娠を望まないのであればきちんとした避妊対策を取るようにしましょう。
今回は『生理不順と不正出血』についてお届けしましたが、当地オーストラリアで医療について困ったことや分からないことがあれば気軽に日本語医療センターまでお問い合わせください。
